●『こんな僕で良かったら』感想
「お酒のせいにしてシャウトする照れ加減が微笑ましい」
アメックスのCMでお馴染みのジャズナンバー。そのCMで初めてこの曲を聴いた時は、桑田さんの歌い方にまず痺れ(とても「~リズム」とはヒアリング出来ない歌い方。)、歌詞といいビッグバンドの音色といい、とても壮大で大陸的な曲なんじゃないかと想像が膨らんだ。
CDで全部を通して聴いてみて、まず最初に驚いたのがイントロの後いきなりサビで始まる出だし。Aメロがどんなメロディで来るか待ち侘びていた私にとっては不意打ちを喰らった。タイアップの時はいつもそうだが、聴き馴染んだサビと初めて聴くAメロBメロのギャップを埋めるのは結構大変だ。でもこの曲は、そんなに違和感も無くすんなり私の中に入ってきた。
次に驚いたのが歌詞の内容。大陸的ではなく島国的(笑)とは言わないが、とてもパーソナルで身近な出来事の歌詞。(今考えれば『こんな僕で良かったら』というタイトルからして、大陸的な曲を想像する方がおかしいけど。)フラれた同士の男女が新しい恋に落ちていく胸躍る内容で、それをお洒落な音に乗せて軽やかに唄う桑田さん。ステージを縦横無尽に飛び回りながら楽しそうに唄う姿が目に浮かぶよう。下心をワルツで例え、バックもちゃんと3拍子になるところも見事。お酒のせいにしてシャウトする照れ加減が微笑ましい。
そして間奏では桑田さんのギターソロが炸裂!ストリングスといい具合に絡み合いとても素晴らしい。前回も書いたが、やっぱり私は桑田さんのギターが好きだ♪この“味”はなかなか真似出来ないもの。これからも酔わせて欲しい。
終盤サビが転調して、最後の着地点として桑田さんが選択したのはちょっとエッチな2つのフレーズ。(「パパイヤ」は仮歌の時点では「パパヤ」だったのかな?)その2つ目のフレーズ、良く考えると3つの解釈が出来るのではないだろうか。
①男性の首筋にキスしてバナナ。
②女性が男らしい首筋で、そこにキスしてバナナ。
③バナナ自身を首筋に例えてキス。
①は一番自然だが、自分で果たして「男らしい」と言うか?②は女性がごつい首筋でバナナになるか?③は、そうだったらいいなという願いを込めて(笑)。まぁどうでもいいですね!(笑)
とにかく、とてもハッピーな気持ちにさせてくれる清々しい曲。ボーナストラックのインストバージョンものんびりとしていてバーラウンジかなんかで聴いているような感じ。早く「ただいま篇」のCMを見たいものだ。
ちなみに初めて全部聴いた時に、私の頭によぎった曲があった。山下久美子さんの『バスルームから愛を込めて』。語り掛けるような歌詞がそうさせたのかも。