●別れの夏
とても蒸し暑い日が続いている。
肌を刺すような陽射しが出ると、夏が来たんだと実感する。
仕事場では機械導入のため多くの仲間が人員削減の波に呑まれていった。
しかも上司からの労いの言葉ひとつもなく…。
夜の時間帯で共に汗を流した若者も、昨日会社を後にし残ったのは私一人となった。
これはどこにでもある話だと思う。
ただ、人を切る立場の人は少しでもその痛みを感じて欲しい。
そうでなければ残された者達はやはりついていけないだろう。
歯車の一部としか思っていないのだろうがそんな会社では先が知れている。
私は夢のためにとても寂しい気持ちを抑えて頑張ろうと決意した。
と同時に、去って行った仲間たちの幸運を祈った。